chiroriiii’s diary

日々のトピックを書いています!

憧れのスター

今の仕事を始めるキッカケとなった憧れのスターがいるのだが、先日お会いする機会があった。と言っても仕事で事務的なやり取りをするだけなのだが、私にとっては大変衝撃的なことだったので忘れないよう記録に残しておこうと思う。

 

その人の事はおさんと呼ぶことにする。

 

遡って、おさんを始めて見たのは10年以上前の🗻rockフェス。初めてのフェスなのに特にリサーチもせずに、着替えもカッパも持たなければ、靴はサンダルとかなり身軽(無謀)なスタイルで参加した。出演アーティストを調べることもせず、音楽に詳しいわけでもなく、ほぼ初めて見て聴くアーティストばかり。今思うと完全に山をナメてるしなぜもっと準備しなかったのかと思う。

 

だけど、めちゃめちゃ楽しかった!

 

途中で雨が降ってきて(カッパもなくずぶ濡れになるしかなく)当時若いとはいえさすがに体力も使い果たしてメンタルも消耗してきて、もう帰ろうか、、となったその時、演奏しているおさんのバンドを見かけた。

 

疲れ果てていたはずなのに、おさんのステージが楽しすぎて、かっこよすぎて、驚きと興奮と笑いとでわけわからないままその日の1番をかっさらっていきました。

 

それ以来すっかりおさんの虜になっておさんの音楽沢山聞き漁って、他にもいろんな音楽聞くようになった。

 

数年後。

 

ブラック企業で残業160時間だけど定時に退社してる(=残業0という)事になっている訳の分からない状況で、周りがどんどん精神を病んでいく状況で

 

過労で体調壊した時に、せっかく(?)体壊すなら音楽の仕事がしたいと思った。

 

そして今に至る。音楽に片足突っ込んだ、ホワイトであろうと努力する比較的健全な会社で働いてる。採用と知った時は嬉しすぎて悶絶したのち家族に報告した。家族も皆喜んでくれた。

 

音楽に関わる仕事がしたいと思ったのはおさんとの出会いがきっかけ。今健全に働いているのはおさんのおかげ。

 

そんなおさんに会える。会話する事ができる。電話する事ができる。

 

前日に、会えると知った時は震えた。

 

いっそ誰かに頼んだ方がいいかもしれないと思った。冷静でいられない可能性が高い。仕事に集中しなければいけないのにそれどころではなかった。おさんの事を考えては震えるというのを繰り返した。

 

そわそわしている間に日はまたがって、気づけばその時がきた。

 

 

 

 

 

震える手で電話した。が、出なかった。

 

もはや普通の状態ではなかったのでこれで良かったのか、いやでも電話越しのおさんの声聞きたかったなどよく分からないけどとにかく落ち着かない気持ちのまま、訳もわからず作業部屋を出た。

 

作業部屋の前でボーっとした。

 

数分だと思うけど、感情は破茶滅茶になりつつ幸せな時間だったと思う。

 

ボーっとしてたら、着信。なんとおさんがわざわざ折り返し電話をくれた!

 

電話越しに聞こえる声、おさんだった、、紛れもなく(T-T)

 

動揺を抑えるよう心がけたが大丈夫だったろうか。仕事は全うしなければならない。

 

私 : 準備ができたので作業部屋までお越しいただけますか?

 

おさん : ああ、今向かってる

 

↑この時

 

電話しながら近づいてくるおさんを発見!!!

 

電話越しと、少し向こうからと、時間差でおさんの声が聞こえる、、なんだこのシチュエーション!!!恋人同士みたいだ、、スローモーションのように感じた。

 

あわあわしながら電話を切る

 

私 : こちらでよろしくお願いします。

 

おさん : はーい

 

↑座ってもらう

 

おさん : あ、お菓子じゃん。食べていいの?

 

私 : ど、どうぞ。

 

↑私のお菓子ではないがそんな事はどうでもいい

 

おさん : おかきばっかじゃん!まあいいか、おれオッサンだし!

 

私 : え、あ、はあそんな

 

↑動揺しすぎてうまく返せない(T-T)

 

そして作業を開始した。

 

おさん : これどうかな〜?

 

私 : いいと思います。

 

おさん : おればっか目立つかなぁ

 

私 : おさんがいるだけでオーケーですから。

 

↑ここかなり勇気を振り絞った

 

おさん : そう?これなんか選んじゃおっかな!

 

↑絶対NGなやつ。おさん。かわいい。お茶目。

 

私 : え、あはは、はあ

 

↑うまく返せない(T-T)

 

なぜかこのタイミングでPCが固まる。このタイミングで(T-T)

 

私 : すみません、少々お待ちください(T-T)

 

おさん : 大丈夫!W〇ndowsって使いづらいよね、オレM〇cだからさ。子どもはW〇ndowsなんだけどね。

 

 

 

(・x・)??

 

 

 

えっ!!!え、子どもそんな大きかったっけ??うそ??そうか。子どもは、、まぁいるか。。っえ、でもそんな大きいの?いくつ?!

いや待て、というか優しいなおさん。こんな時に気遣いができるのさすがだよ。やっぱ最高だよ。。

 

 

 

私 : そうなんですね〜ははあ

 

↑どうしてもうまく返せない(T-T)

 

作業おわり。

 

私 : ありがとうございました。

 

おさん : 〇さんによろしく、あ、嘘やっぱり自分で言うからよろしく言わなくて大丈夫!

 

真面目なの。。おさん。。

 

こうしておさんとのお仕事は無事完了。

 

あとから、同僚にこっそりツーショットの隠し撮りしてもらえばよかったとか、理由つけて直筆サインもらえばよかったとか、会話録音しとけば良かったとか、

 

気づいて、バカ自分!なんでもっと早く気づかなかった!!と激しく落ち込んだけど、

 

一周回ってそんなストーカーみたいなマネしなくて本当に良かった。。そんな事しておさんがいい気分になるはずない。

 

とにかく、今はおさんの余韻に浸る。最近離れてたけど、久しぶりに聞くおさんの音楽はやっぱり最高だよ!

 

おさんにとってはなんて事ない、記憶から抹消されているであろう日常の一コマに違いないけど、私にとっては本当に嬉しい出来ごとなのでした。

 

感謝です。

おさん大好きです。

 

おわり。