再会 vol.2 再会編
いよいよ元カレと1年半振りの再会..。
直前までの高揚ぶりはえげつなかったし、緊張と期待と不安と決意と欲と理性と、一方で冷静さを保つ自分がいたりと、かなりカオスな状態だった訳ですが、
事前にイメージしていたどれとも異なる再会だった。
とりあえず彼の持っている植物が想像以上の大きさでそれにしか目がいかなかった。
普通に腰丈くらいまである。前は膝丈くらいじゃなかった?!
そんなサイズなの?!
こんな存在感あるなんて。
大事に育てなきゃね。。
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とにかく植物に目を取られて動揺する再会だったけども、、、一旦落ち着いて彼をよく見てみる。
あぁ..久しぶりだー。ロン毛じゃなくなってる。
一旦落ち着くとやばい。
顔見ただけで泣きそうになる自分(笑)
とりあえず荷物受け取りお茶を出してみる。元気だった?みたいなちょっとした会話で涙ぐむ(泣)バレないよう気をつけたが大丈夫だったろうか..
全然変わってなかった。彼自身も、彼を取り巻く空気感も、ふたりで居る時の雰囲気も、変わらない...。
ただし若干警戒はしているようには見える...我が家に上がる時も、あっそっすよねやっぱ上がらないとですよね、と一瞬躊躇してた気がする。
最初は若干緊張しながらも、色々な話をした。
最近ハマったドラマとか
彼のここ1年半の活動の話とか
会社誰が辞めたとか(元同僚なので)
ニートになるから仕事くれと頼まれたりとか
サウナ大ブームになったねとか
そんな話をして、サ道の神回を見よう!という流れからのじゃあ一緒にチーズフォンデュ食そう!という事に。彼の家の中途半端な食材(主にウィンナー)を持って来てもらう事になった。(チャリだと近い。貸出した)
その間チーズフォンデュの準備を進める。
30分程待ってると、彼が戻ってくる。そして彼はまた想像を超えてきた。
驚くべき量の調味料持ってきた。
そうか。彼は料理好きなのだ。そしてしばらく実家に滞在するから調味料は不要なのだ。処分するのも勿体ないのでもらい受ける事にする。
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これらを使い切る頃には、彼を忘れられるかな...
いやしばらく無くならない量...
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結局サ道神回でなく違う番組見たり話したりしながらチーズフォンデュ食べて、オールナイトに備えてアーティストのYouTube見たりして、少し仮眠して、いざ出発。
この時、彼がリュックサックを私の家に置いて行くのを見て、「よし、イベント後の現地解散はない!」と心の中でガッツポーズをする。解散の事はまだ考えなくて済む。(健気...w)
一緒に駅まで歩いて、電車に乗って目的地へ向かう。
はー。たのし。
(はー。でもこの時間がいずれ終わってしまうのが辛い...)
会場到着。
フリーエントランスだったので受付の列に並ぶ。
30分程並んだ頃だろうか、なんだか回りがザワザワしてる。関係者の人が何かをアナウンスしている。
よく聞いてみると、まさかの「キャパに達したので受付終了しました」。ウソでしょ?!
もう...終電ないよ..?
カラオケ行くか、飲み屋に行くか、クラブにでも行くか、タクシーで帰るか、、、
どういう流れだったか思い出せないけど「よるのピクニックしよう!」という事で十数キロ強の道のりを歩いて帰宅する事になった。
二度とないと思う。
家着いたのは明方4時くらい。3時間くらい歩いたのかな。
足は疲れたんだけど全然苦ではなくて、むしろ彼とこのような体験をしている事が嬉しくて楽しかった。
公園に迷い込んで出口が見つけられなかった時も、不安を感じるよりワクワクした。
歩きながら沢山話をした。
話をしないでただ歩くだけの時間も噛み締めて、忘れないと思った。
何話したかな。
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とりあえず衝撃的だったのが、別れてすぐに私が始めたマッチングアプリの婚活が早々に彼にバレていたという話。(ちょっとしかやってなかったのだが、元同僚が発見し彼に報告していたらしい..)
ここ半年は連絡を絶っていたのだが、(我慢していたのだが)私に彼氏ができたと思っていた、という話とか。
彼が、人との関わりゼロ生活送っていたら2週間で人恋しさが限界を迎えてハグ専門風俗に行ったという話とか。
誰かと話したくて相席系居酒屋にひとりで行ったとか。
知り合ったばかりの女の子に「ハグだけさせてくれ、それ以外は何もしないから」と頼んでドン引きされた話とか。
彼は東京でよく褒められたと言っていた。(私含め)自分は大した人間ではないから褒める事ない、と素直に受け入れられない事もあったと言う。
私は彼が周りの人から信頼される理由が分かるし、私自身もすごく信頼してるし感謝している。本当に自分を過小評価してしまうのだな..と思いつつその人生不器用具合が愛おしくも感じた..。
私と別れた事をあらゆる人に突っ込まれたそう。怒られる事が分かっているので会ってない人もいるとか。彼の周りには私のファンが多いらしい(嬉しい)
私の悩み相談も聞いてくれた。ただ耳だけ傾けてくれて、たまに「やべぇな」とリアクションしてくれて、それだけで心が軽くなった。
私はたまに「この悩みを彼に相談したら何て言うかな」と想像したけど、想像してたよりも客観的でだけど優しくて、やっぱりいいなと思ってしまった。
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そんなこんなで彼の家に到着した。でも鍵は我が家に置いてきたリュックの中だった。回らない頭で相談した結果、私が彼のマウンテンバイクを借りて一度我が家に帰って、2人乗りできる私のチャリに乗り換えて彼を迎えに行く事に。後から思えばなんだこの案。
真夜中にチャリめっちゃ漕いだ。何やってるんだろうね。でも夜風はめちゃめちゃ気持ちよかった。早く彼を迎えに行かないと!という一心で、数十キロ歩いたとは思えない足の軽さでチャリ漕いだ。
中間地点で再び合流して、彼を乗せて我が家へ向かう。
そして我が家に着いた。
今日1日で色々な事があった。
彼と一緒に過ごす時間が掛け替えなさすぎて心は元気だったけど、流石に歩き通しで身体は疲れていたと思われる。
我が家に着いたらこの日は浸る事もないまま、別々の布団ですぐに寝た。
つづく